ガソリン燃料仕様の小型バンケル型ロータリーエンジン(以下 RE)(排気量80㏄)の水素化に成功しました。そして3時間30分以上の安定した長時間連続運転及び発電機としての運転に成功しました。

水素燃料の供給方式もECU(Electronic Control Unit)制御での『インジェクターを用いた予混合方式(燃料を予め吸気管内に入れる方式)』と『インジェクターを用いた直噴方式(燃料をエンジン内に直接入れる方式)のそれぞれで、長時間運転に成功しました。

(3600回転において、出力が約1.5KW以上の運転にも成功しています。)

また、水素においてREの構造の優位性を活かして(ECUを使用しない)機械的な『ミキサータイプ』での予混合供給方式での安定運転にも成功しています。

こちらも、3時間30分以上の安定した連続運転に成功しています。

水素燃料仕様rotaryengine
rotaryengine_HRE80㏄
HydrogenRE 
HydrogenRE 

▲水素での運転中の80㏄REREの先端に発電機用ジェネレータやポンプ等を取付て原動機として使用。   

▲RE80ccに発電用ジェネータを 取付ける。

RE_mechanism
RE_mechanism
4ST_mechanism
4ST_mechanism

▲バンケル型ロータリーエンジン 

▲4サイクルエンジン

REは4ストロークエンジンの様な吸排気弁を持たないため、構造がシンプルでメンテナンス性にも優れています。また、REは吸気部と燃焼部(点火プラグ)が分離しているので、過早着火やバックファイアー等の異常着火が発生し難い構造上の利点もあります。

弊社が今回開発した、水素燃料仕様小型バンケル型REは燃料供給方式を『インジェクタータイプ』と『ミキサータイプ』のどちらでも、低回転から高回転まで出力の変化に対応することが出来ました。

現在は、水素燃料やガソリンはもとより、灯油、カセットコンロ用ボンベなどの多種燃料での運転にも成功しております。

災害時にはカセットコンロ用ボンベやLPG、灯油などの身近にある燃料で発電機として活用が出来ると考えています。

今後は、より多くの燃料(他の燃料)での安定運転の確認を行っていきます。