【Graupner製Best.-Nr.1880に関するご報告】
当社のバンケル型ロータリーエンジン(以下:RE)『NR20_SERIES』発売以来、多くのお客様より、1993年発売の『Graupner製Best.-Nr.1880(37.41cc RE)(以下: RE38)』に『Made in Japan』と記載があるが、これは株式会社日東工作所で製造されたモノですか?」とのお問合せを多数頂いております。これまで当社では本件について公表しておりませんでしたが、近年とくにお問い合わせが増加していることを受け、正式に以下の通りご報告します。

1)【グラプナー社のRE38について】
■1993年にドイツのグラウプナー社より発売されたRE38は、試作から量産に至るまでの加工方法や材質の検討を含め、製造に関するすべての工程を当社(株式会社日東工作所)が一貫して担った製品です。
このRE38は、一定の需要があったものの生産終了しました。
当時、当社独自でRE38のテストをした結果、特にアイドリング、耐久性に課題ありと当社は評価しました。
また、設計面おいてもトロコイド曲線やローターの輪郭、吸排気やプラグ等々に多くの課題がみられ、根本的な改良が必要と当社は判断しました。特にRE38はアペックスシールがワンピース(1枚)タイプであった為に、機密性に課題がありました。

2)【日東工作所RE『NR_SERIES』の独自開発について】
■ 当社独自による再設計と技術革新(当社バンケル型REの開発)
RE38の生産終了後、数年が経過しても再生産・再販売は行われず、本格的な小型バンケル型REがラジコン市場から無くなりました。
そこで当社は、より本格的なバンケル型REをラジコン市場に供給すべく、当社独自で開発に着手しました。
前述のRE38における課題を踏まえ、ハウジングやローターを含む全ての部品について素材を再選定し、高出力化・耐久性・実用性の向上を目指して、ゼロからの設計開発に取り組みました。
その結果、RE38の課題をすべて解決して完成させたのが、当社が現在量産・販売している『NR_SERIES』です。
当社の『NR_SERIES』では、RE38では困難とされていた加工にも積極的に挑戦しました。
特にアペックスシールは機密性を向上する為に2分割の構造にしました。
試作段階では多岐にわたり様々な技術革新を行い、特許も取得しました。
バンケル型REを考案したバンケル博士の理論に忠実に設計・開発・製造が出来たと自負しております。


3)【日東工作所RE『NR-20_SERIES』の完成について】
■ NR-20_SERIESのユーザーの評価
前述の独自開発により、現在当社が製造・販売する高性能小型バンケル型RE『NR-20_SERIES』が1997年に誕生しました。
『NR-20S』(後継機:NR-20αP)は、当初の目的の『耐久性、アイドリング安定性、出力、低振動、実用性』をクリアし、アクロバット飛行が可能なREとして『ラジコン技術』1998年6月号に掲載されました。

▼NR-20αPのフライト動画
Engine:NR-20αP (20cc)
Fuel:Glow fuel
R/C Airplane:SUKHOI 31M
Length:1,620㎜ Wing Span:1,850㎜
Weight:6,300g Propeller Size:16X10
そして、ヘリコプターユーザーからの要望で、ヘリコプター仕様の『NR-20H』(後継機:NR-20αH)を開発し『ラジコン技術』1999年3月号にて紹介されました。

▼NR-20αHフライト動画
Engine:NR-20αH (20cc)
Fuel:glow fuel
R/C helicopter:GSαⅡ(KALT)
Gear ratio 88:13
4)【日東工作所RE『NR_SERIES』の今後について】
■ 最後に
日東工作所では、これまで培った独自技術とノウハウを活かし、引き続き信頼性と性能に優れた小型ロータリーエンジンの開発・製造・販売に取り組んでまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上
